コラム

『私、○○になりたいんです』。私が出会ったニュータイプの女装子さんの話。

先日友人が主催するフェティッシュサロンに遊びに行った時に、今までに出会ったことがない女装子さんに出会ったんです。その方は恐らく30歳くらいの男性で、性自認も男性。

ですが、彼女の女装理由や心理が私にとってはとても興味深く面白いものだったので、今回ブログに纏めさせていただきます。いやはや、本当に奥が深くて、やっぱり変態って最高だね。以前にマゾ男性の『女装心理』のプロセスって?その理由は決して1つじゃない!という記事を書いたのですが、まだまだ世界は広いものだなぁ。

女装子としての彼女のビジュアル

まず、大きい。身長は恐らく180cm以上はあって、かなり逞しく筋肉隆々としていることが印象的です。ですがファッションは「エッチな大人のお姉さん」という風で、胸元がザックリと谷間まで空いたVネックのニットワンピースに、巻髪ロングのウィッグ。無駄毛はしっかりと処理した上で、Eカップのバストスーツを着用していました。

メイクはつけまつげがかなり派手なものの全体的にはケバすぎず、ピンクのチークとリップでフェミニンな印象がありつつ斜め分けの前髪が可愛らしく、ファッションコーディネートのセクシーさとは引き換えにキュートな印象を感じさせていました。

彼女の口調やキャラクター

明るくて元気なお姉さん、という感じ。語尾や言葉遣いは完全に女性であることを踏襲しつつ、声色はほとんど男性であることから、目を瞑るといわゆる「オカマちゃん」のように感じます。ですが男性の中でも声のトーンは高めに話しているので、そこまで大きなギャップを感じることはありません。

何より笑顔やキャラクターがとてもチャーミングで、華やかさを感じさせました。良い意味で水商売の女性っぽいというか、出しゃばりすぎずにも盛り上げるのが上手という絶妙なキャラクター。本当に女性として「いそう」!ですが彼女の性自認は男性。だからこそ、彼女が何のために女装をしているのか、かなり気になったんですよね。

彼女が女装をする理由

本人に聞いたところ、彼女はこう答えました。『M女さんになりたいんです』。思春期の時に読んだSM雑誌の中に描かれていたのは、縛られ、蔑まれ、虐げられる「M女性」の姿。それが彼女にとっては非常に強い衝撃だったのだとか。確かに、自分の周りにはM男性とS女性ばかりだけれど、当時世間一般に「M」と言ったら女性を想起するコンテンツが今以上に多かったのかな……なんて思ったりしました。

マゾという性癖から女装に転向する男性は多かれど、最初から「M女性になりたい」という願望を以って女装をしている、というのは私にとってとても新鮮でした。彼女のフェチズムはMであることに間違いないのですが、それは性自認の男性としてのマゾではなく、女装をした「もう1人の理想の自分」としてのマゾということなのです。

彼女が好きなプレイ

そんなMとしの彼女は、肉体的に痛いプレイは苦手。言葉責めや緊縛など、精神的に陵辱感の強いプレイが好きなのだそうです。本来の嗜好というよりは、精神的陵辱感のあるプレイの方が、自身の性自認を女性足らしめる要素として必要だということでしょう。プレイを以ってして始めて心の底から女性になる、というのはなんだか芸術的にも感じてしまいました。

ノーブラのEカップバストスーツにより、ニット越しにぷっくりと浮いている乳首の膨らみ。わざと大きくバストを揺らしながら歩く彼女の性自認は、それでもなおまだ男性に近いのでしょう。プレイという非日常の中で自らをトランスの中に招きいれ、初めて成立する「ビジョンとの合致」に、深い精神性を感じたのです。

私はSNS上で彼女と繋がり、彼女の投稿などを見てみました。そこには、今日と同じ格好をしながら、セルカ棒を持ち、都会の町を闊歩する彼女の姿が。顔にはモザイクがかけられていたものの、女性として嬉々として歩いているのが伺えたのです。それは紛れも無く「輝く女性」であり、あらゆるSMに少なからず直結している「変身願望」を求める、1人の美しい変態の姿があったのです。

まとめ~新しいイベントにもたまには行ってみるもんだ……。~

いかがでしたか?私が興味をそそられたニュータイプの女装子さんについてご紹介しました。

いやぁ、たまには新しいフェティッシュイベントに足を踏み入れてみるものですね。変態の数だけフェチや心理があるのだから、やはり「生の声」は届きます。このブログを書くにおいては様々なフェティッシュサイト様を参考にさせていただいていますが、だからこそ生の声のパワーには気付かされるものがありますよ。

……という出会いもありますので、自分の世界を広げたいという変態さんは、ぜひ人見知りでもサロンに足を踏み入れてみてくださいね。固定概念にほんの小さなヒビが入るだけでも、儲け物ですよ!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました更新情報をお知らせさせていただくTwitterも宜しくお願い致します!→@SM_Romantica